同じ診断名であっても同じような症状であっても1人1人生活習慣や状況が違うように原因が人それぞれ違います。
このように本当の原因を考えず「ここが痛いから」「この症状だから」「レントゲンやMRIの結果だから」という所だからで判断して機械を修理するかのように治療に行っても、解決できないのは当たり前です!
このような箇所の痛みのある方はお気軽にご相談ください。
膝の専門家として的確に検査し、短時間で痛みを改善します。
⑤膝の内側の溝部分の痛み
(お皿の斜め内下)
▶︎半月板損傷(内側)、変形性膝関節症
⑥膝の外側の溝部分の痛み
(お皿の斜め外下)
▶︎半月板損傷(外側)、変形性膝関節症
⑦膝の外側の痛み
▶︎腸脛靱帯炎(ランナー膝)
⑧膝の内側の下の方の痛み
▶︎鵞足炎
⑨膝の裏の痛み
▶︎膝窩筋腱炎
①膝がこわばって動かしにくい
▶︎変形性膝関節症
②膝を動かした時にひっかかる感じがする
▶︎半月板損傷、タナ傷害
③膝に何かが挟まったように
突然動かなくなることがある(ロッキング現象)
▶︎半月板損傷、離断性骨軟骨炎(スポーツ障害)
④膝の不安定感がある(膝がぐらつく・外れる・
抜けるといった感じ、膝が笑う、膝くずれ)
▶︎大腿四頭筋(腱)炎、靭帯損傷(スポーツ障害)
⑤膝に水がたまる、膝がだるい
▶︎関節水腫
変形性膝関節症の原因は筋力低下、加齢、肥満などがきっかけで、関節の機能が低下し、膝関節の中で、クッションの役割をしている軟骨や半月板に過剰に負荷がかかり、痛みを起こす疾患です。
● 軟骨は擦り減っても痛みを感じない?
変形性膝関節症と整形外科で診断された方は、お医者さんに「軟骨(なんこつ)が擦り減っているのが原因」「老人性の膝痛です」「老化が原因」などと言われている方が多いのではないでしょうか?
老化で軟骨(なんこつ)が擦り減る…しかし、これだけでは膝痛になることはありません。軟骨には痛覚(痛みを感じる神経)がありません。ではなぜ膝痛を感じるのか?軟骨が擦り減る時に、擦り減った軟骨の細かい粒子が、関節の中にちらばります。
関節を包んでいる関節包の内側の膜を滑膜と言い、痛覚(痛みを感じる神経)を多く含んだ過敏な膜があります。擦り減った軟骨の粒子が滑膜にぶつかると、滑膜で炎症反応が起き、膝が腫れて熱を持ち、膝痛を感じるようになってきます。変形性膝関節の痛みは、関節の内側の膜の炎症の痛みなのです。
立ったり座ったり、膝を動かし始める時に膝が痛む(初動痛)
→ある程度動いた後や入浴時は痛みが軽減する
坂道や階段を登り降りする時にひざが痛む
→上りの時より下りの方が痛み、関節がはれる
膝の動きに制限や違和感がある
→関節がこわばって動きが悪い
→ひざが一定以上に曲がらない、伸ばせない
膝痛があると、膝を使った運動をすることが減り、筋力が低下してきます。
弱った筋肉で体重を支える事になるので、膝周りの筋肉にかかる体重の負荷は、過剰になり、筋肉の牽引痛(関節を衝突させまいと引っ張る力)により、さらに膝痛が悪化状態になります。
以上のことから、膝痛の根本治療を考えるなら、
①膝の関節包の炎症をとること。
②痛みがおさまってきたら足の筋力アップをはかり、膝への負担を軽減する。
上記のことを早期に行えば、変形性膝関節症の膝痛は悪化せずに治すことができます。
鍼灸治療は滑膜の炎症を取り除くのに最も適している治療法です。筋肉の牽引痛に対しても即効性があります。鍼灸治療を行った結果、膝関節の滑膜の炎症がおさまり、筋肉の牽引痛が弛緩し、膝の痛みがとれます。鍼灸治療は変形性膝関節症の治療に一番適しています。
私が勤めていた整形外科で変形性膝関節症と診断された方を何人も治療してきましたが、その中には、この膝痛は変形性膝関節症が原因ではないのでは?と思わせる患者様もいました。
上記でも書いたように、膝に痛みのない方でも、ある程度の年齢を過ぎると、X線の画像診断では、異常がみられると言われています。ですから、膝痛の原因が変形性膝関節症でなくても、X線の画像から変形性膝関節症であると診断されることがあります。変形性膝関節症の治療は、一度では治りませんが、変形性膝関節症と診断されながらも、膝痛の原因が鵞足炎だった方は、だいたい一回の治療で治療してしまいます。変形性膝関節症と診断されながらも実は鵞足炎だったという方は比較的多くみられます。
まずは、一度治療にいらしてください。あなたの膝痛は一回の治療で治癒してしまう可能性もあります。
痛みが出ている部分は、太ももから走行している3つの筋肉が集中して止まっている部分です。それぞれ、縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけんようきん)といいます。
3つの筋肉の張力が一か所に集中しているこの部分を鵞足といい、負担のかかりやすい部位となります。
鵞足部分の腱は、膝の曲げ伸ばしをするときに、膝が内側に入る動作(外反)や、膝から下を外側にひねる動作(外施)を過度に繰り返したときに、腱と骨または腱同士がこすれ炎症が発生します。いわば鵞足炎は膝の腱鞘炎の様なものです。
膝の内側の下の方(鵞足部)に痛みがある。
膝を伸ばした時に痛みが起こりやすい。
進行すると、じっとしていても痛くなり、日常生活にも支障が出てきます。
重症になると、階段の昇り降りも困難になってきます。
● 軽い痛み、中ぐらいの痛み(スポーツが多少不自由である)
鵞足部に治音波を照射するだけで痛みはほとんど取れます。
また、再発予防のため鵞足を構成する筋肉を緩める治療とストレッチを組み合わせて行こなっていきます。
● ひどい痛み
鵞足部に対して鍼治療をする事により、痛みが非常に楽になります。
また、超音波治療も組み合わせて行っていきます。
大腿四頭筋は太ももの前面の筋肉です。大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋の4つの筋肉からなり、お皿の上で1つの腱にまとまってお皿および脛骨粗面(お皿の下の方の膨隆部)に付着しています。一番多い原因としては大腿四頭筋の筋力不足や筋力低下、また筋肉の使い過ぎにより緊張が強くなったことによるものです。
太ももの前やお皿の上の痛み
膝を完全に伸ばすことができない。
膝崩れ現象(座位から立ち上がるときや階段を降りるときに膝がガクッとなる)
膝が笑う(膝がガクガクして不安定になる状態)
根本的原因が大腿四頭筋の筋緊張にするものなので、軽いものであれば手技治療、超音波で筋肉を緩めてやる事により症状は改善します。症状が強いものは鍼を用いて大腿四頭筋を緩めていきます。
大腿四頭筋(腱)炎は比較的治しやすく、短期間での治療で症状が楽になります。
また、再発防止の為、ストレッチも指導しております。
半月板は一般的にいわれる膝の軟骨であり、内外に2つあり、上方からの重量を吸収・分散したり、クッションになるといった役割がありますが、スポーツや過剰な外力、不用意な捻りが加わることで、亀裂が生じたり、裂けたりの損傷を受けることがあります。この半月板が損傷・断裂をして、関節内に挟まった時にロッキングが起こったり、関節の動きの中で不整が起こると、強い痛みを出現させます。軽いロッキングならば手技での整復で修復が可能ですが、重度のロッキングになると手術が必要な場合もあります。
お皿の斜め下のくぼみ周囲の痛み
スポーツなどで膝を強く打ったり、激しく動かしたりねじった時から痛みが続いている
膝が引っかかったような痛みを感じる
膝を床につくと痛い
膝に力が入らない感じがする
膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング状態)
膝関節部がはれて膨らんでいる(関節腫脹・関節血腫)
関節内(損傷している半月板)に向けて超音波を照射していきます。
半月板組織に超音波の刺激を与えてやることにより、温熱による鎮痛効果、また、半月板周囲の血流量が増え、損傷した半月板を修復します。この治療で軽い損傷であれば短期間で劇的に改善します。また、半月板損傷の回復が早くなる関節の運動法も指導いたします。
腸脛靭帯炎とは股関節の外側から太ももの外側を通り、膝の外側まで伸びる長い靭帯です腸脛靭帯は、膝の外側で大腿骨(太ももの骨)の外側上顆という突起に接していて、走る動作で繰り返し外側上顆との間で摩擦が生じます。摩擦により傷が付いて炎症が起きると痛みが発生し、腸脛靭帯炎となります。原因について医学書では「過度のランニング」とされていますが、私の視点から見ると、ランナーに限らず腸脛靭帯につながるお尻の筋肉が強く緊張している方にもよく見られます。
ランニング時に膝の外側に痛みを感じるが、運動を休むと痛みは治る。(症状が軽い場合)
歩行時の膝の曲げ伸ばしだけでも辛く、階段の昇降ですら膝の外側に痛みを感じるため、膝を伸ばしたまま棒の様にして歩くようになる。(症状が強い場合)
症状が軽い場合は腸脛靭帯付着部(痛みの出ている患部)へ超音波を照射するだけで痛みはほとんど無くなります。
症状が強いものに関しては、鍼を用いて腸脛靭帯の大元であるお尻周りの筋肉(大腿筋膜張筋、大腿筋)を緩める治療を行っていきます。
病院や整形外科、接骨院で「オスグッド」と診断を受けると多くの場合、原因は「成長痛」または「使いすぎ」と診断されます。しかし、もし「成長痛」や「使いすぎ」が本当に原因ならば、同じように練習をしている同年代のチームメイトは全員オスグッドになってしまうはずです。オスグッドの本当の原因は、「太もも前の筋肉の硬さ」です。(太もも前とは「大腿四頭筋」になります。)
図で見るとわかりやすいですが、太ももの前の筋肉は、膝下の骨に付いています。太もも前の筋肉が異常に硬くなってしまったことでこの膝下の骨をグイグイと引っ張ります。その引っ張りに耐え切れなくなった骨がペリペリと剥がれてしまい「剥離骨折」を引き起こしてしまうのです。
※剥離骨折とは、骨の一部が剥がれた状態になることを言います。そのため、剥がれた骨がボコッと飛び出てみえるのです。
膝下の骨の膨隆が大きくなっており、押すと痛みがある。
正座ができない、もしくは正座をすると痛い。
走ると膝のお皿の下が痛い。
自転車をこぐと膝が痛い。
鍼または超音波を用いて大腿四頭筋の緊張を取り、膨隆部にも直接超音波を照射し炎症を取ります。超音波治療に合わせて膨隆部への引っ張りの力を軽くする筋肉の調節を行います。
一回〜二回の治療で正座が出来るようになり、膝の痛みも大分楽になります。
膝の使いすぎによって起きる障害で、ジャンプ動作が多い、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール、陸上競技(跳躍種目)などで起こりやすい膝の痛みです。10〜20歳くらいの年齢によく見られ、成長期において骨の成長に筋肉の成長が追いつかず太ももの前の筋(大腿四頭筋)やそこから膝につながる腱(膝蓋靭帯)も伸ばされた状態になりそこから繋がる膝蓋靭帯への疲労や過負荷がかかる事によって靭帯の微小断裂や変形が起こります。膝蓋靭帯炎は「ジャンパーズニー」、「ジャンパー膝」などとも呼ばれます。
バレーボールやバスケットなどでジャンプした際に膝が痛い。
正座が出来ない、もしくは正座をすると痛い。
走ると膝のお皿の下が痛い
オスグッド病と同じ様な治療になります。(発生原因も患部もほぼ一緒なため)鍼または超音波を用いて大腿四頭筋の緊張を取り、膝蓋靭帯に対しても超音波治療にて炎症を取っていきます。超音波治療に合わせて膨隆部への引っ張りの力を軽くする筋肉の調節を行います。
一回〜二回の治療で正座が出来るようになり、膝の痛みも大分楽になります。
膝の関節の内部には、関節腔という空間があり、その空間は滑膜ヒダという膜でいくつかに仕切られています。そのうち膝のお皿と太ももの骨の間のヒダは、物をのせる棚のように見えるため、タナと呼ばれています。
タナ傷害は、膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで、タナが膝のお皿と太ももの骨の下端との大腿骨の下端の膨らんだ部分とこすれて炎症を起こし、腫れや痛みが出る症状です。
膝の曲げ伸ばしをする際に「パキ」「コキ」といったような音がしてひっかかる感じがある。
膝の運動時にお皿の横や斜め下に痛みや引っかかりを感じる。
膝に違和感を感じる。
お皿の横や斜め下を押すと痛みがある。
関節運動をしながら関節内のタナ(滑膜ひだ)に向けて超音波を照射し炎症をけしていきます。炎症が軽いものであれば痛み、引っ掛かりは短期間で治癒します。
何かしらの原因により、膝に無理な外力が加わったり、膝に負担をかける動作を繰り返したりすると、滑膜が刺激されて炎症を起こし、滑液が多く分泌され、通常であれば分泌された滑液はそのまま吸収されるのですが吸収される以上に分泌が促進してしまうと関節に水がたまるという状態になります。
誰でも毎日歩いたり、走ったり、階段を上がったり下ったりということはしますよね。こういうことが積み重なると、だんだん膝の周りの筋肉が硬くなってきます。そして、筋肉が硬くなると当然いわゆる膝周りの血液循環が悪くなりますから、水(滑液)がうまく吸収されず膝に水が溜まるということになります。一般的に知られていませんが、「膝周りの筋肉の問題でも水が溜まる」、「すべての膝に水が溜まる原因が、滑膜の炎症によるものだけではない」ということです。当院に来院される患者様のほとんどは筋肉の緊張(炎症)に起因する関節水腫の方です。ですので、筋肉に対して治療することにより、〔吸収<分泌〕とバランスが崩れているものが〔吸収>分泌〕へと短時間で改善します。
関節水腫を発症したら、まずは関節水腫の原因を調べる必要があります。病院で水を抜いても根本的解決にはなっておらず暫くするとまた溜まってきます。水を抜いて関節水腫が治ったと言われる方もおられますが、それは抜いたことによって治ったのではなく、時間経過による本来の自然治癒力で治ったことにより水が溜まらなくなったのです。
膝の腫れや痛み、膝のだるさや重たい様に感じる。
膝の皿を押した時にプヨプヨと浮いているような感じがしたり、何か入っているような異物感がある。
突然膝に激痛が走る時がある。
滑膜炎が原因による水腫の場合は関節内に超音波を照射する事により滑液の分泌がおさまります。
筋肉に問題がある場合は、鍼によって治療してやることにより膝周りの循環が改善し滑液の吸収が正常に回復します。
一〜二回の治療で次回の来院時には水(滑液)が吸収されて腫れが引く方が多く、治療終了後も再発される方はほとんどおられません。
患者様よりお喜びの声を沢山いただいております
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