手足の痛みについて

手足の痛み・腱鞘炎・ばね指の患者様の声

1.部位別でみる、手の痛み

部位別で見る、手の痛み ばね指(指腱鞘炎) 指の拘縮(指が曲がらない) TFCC損傷 手根管症候群 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎) ヘバーデン結節 突き指(槌指) プシャール結節 関節リウマチ 母指CM関節症 手根関節炎 部位別で見る、手の痛み ばね指(指腱鞘炎) 指の拘縮(指が曲がらない) TFCC損傷 手根管症候群 ヘバーデン結節 突き指(槌指) ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎) プシャール結節 関節リウマチ 母指CM関節症 手根関節炎

「肘の痛み」について

原因による手の痛み分類

ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)

原因

親指にはいくつかの腱(けん)というヒモがついています。そのうちの2本が手首の親指側にある腱鞘(トンネル)の中を一緒に通ります。ドケルバン病とは腱が腱鞘を通過する時に腱鞘の部分で、腱と腱鞘が摩擦し、腱鞘に炎症が起こり、痛みや腫れが発生する疾患です。

ドケルバン病は、手を酷使したり、指をよく使う仕事の方に多いです。また、妊娠周産期の女性や、更年期の女性に多くみられます。これは、女性ホルモンのバランスが乱れて、手首がむくみやすくなるためです。さらに、最近ではスマホの使い過ぎでドケルバン病になる方も多くなってきているそうです。

ドケルバン病の原因
特長と症状
  • 親指を曲げると痛い。
  • 手首を曲げると親指の付け根が痛い。
  • 荷物を持とうとすると親指が痛い。
  • スマートフォンや携帯電話の操作で指が痛い。
  • 髪の毛を洗おうとすると親指がズキッと痛む。
フィンケルシュタインテスト フィンケルシュタインテスト

当院での治療

症状が軽度のものは患部への超音波治療で痛みが消失し、使い過ぎない限り再発はしません。また、腱の大本の筋肉の緊張も再発防止のために取っていきます。
再発を繰り返すもの、重度のものは背中に腱鞘での炎症・痛みを消失させるツボがあり、そこにお灸治療を行います。慢性的なものでも、この治療法により短期間で痛みが非常に楽になります。

ドケルバン病の治療の様子

ばね指(指腱鞘炎)※バネ指

原因

ばね指とは、簡単に言うと「腱鞘炎」がひどくなった状態を指します。ドケルバン病の項で記載している通り、腱が通る腱鞘(トンネル)に炎症が出てしまうことを腱鞘炎と言います。
この腱鞘炎が長引き、腱鞘が腫れてしまい腱が通るトンネルが狭くなるのと、腱が腱鞘との摩擦により炎症を起こし、一部がグリのように太くなり、グリの部分が腱鞘を抜けるとき、つまり指の曲げ伸ばしをするときにカクンというひっかかりが出てしまう状態が「ばね指」なのです。
ピアノやギターなどの音楽をやっている方や、仕事でパソコンをよく使う方など、指をよく使う人に多く見られる症状です。また、首(頸椎)が悪い方にもよくみられる疾患です。

ばね指の特長・症状
特長と症状
  • ばね現象がある。
  • 指の曲げ伸ばしが困難。
  • 朝起きると指が伸びない、曲がらない。
  • 無理に指を伸ばそうとすると引っかかりを感じる。
ばね指の特長・症状

当院での治療

ばね指の原因である腱鞘部に対して手を使った当院独自の調整より1〜3回の治療で症状はほとんど消失します。病院では腱鞘部に痛み止めの注射をするようですが、腱の通りを元通りにしなければ痛みはとれず、曲げることも出来ません。
固定、安静などを行う医療機関も多いようですが指を動かさなければ腱のグリが完全に腱鞘を通過できなくなり拘縮(指が完全に曲がらない)になります。
当院では何人ものばね指の患者様を短期間で改善させてきました。手術が必要なほど、重度な方はほとんどおられません。痛みを我慢せず、ばね指でお悩みの方は早急に当院までご相談ください。

※根本的な原因としては首(頸椎)に問題があり、二次的にばね指などの障害を招いてるため、ばね指の治療のみではなく首(頸椎)からの治療をお勧めします。

指の拘縮(指が曲がらない)

原因

ばね指と原因はほぼ一緒です。手指の使い過ぎや、首(頸椎)の問題による指への血行不良により腱鞘炎が発生し、この腱鞘炎が長引き、腱鞘がはれてしまい腱が通るトンネルが狭くなるのと、腱が腱鞘との摩擦により炎症を起こし、一部がグリのように太くなり、このグリによって腱が腱鞘を通過出来なくなった状態です。(指が曲げれない)
※ここで説明している指の拘縮は腱鞘炎から派生した指の拘縮であり、他にも拘縮に至る原因は色々あります。(他の原因として脳血管障害後遺症による片麻痺、指の怪我での後遺症で指の関節周りの組織が固くなってしまった等)

特長と症状
  • 指の曲げ伸ばしが困難。
  • 指を曲げるのに力が入らない感じがある。
  • 朝起きると指が伸びない、曲がらない。
指の拘縮の特長・症状

当院での治療

ばね指と同様の治療法になります。拘縮の原因である腱鞘部に対して手を使った当院独自の調節より1〜3回の治療で完全に曲げれるようになります。
※治療動画をばね指の項目で紹介しています。

突き指

原因
突き指の原因

突き指は、指先にボールが当たったり、何かを突いたりしておこる外傷の総称で、指の関節などが腫れてしまう状態です。スポーツ活動において頻繁に発生します。単なる打撲や捻挫のことが多いですが、指先を伸ばす腱が切れたり骨折や脱臼をすることもあります。
重症例では、適切な治療が行われなければ、将来的に指の変形や動きの制限など手指の機能に重篤な影響を及ぼすこともあります。

●突き指をした時はひっぱるの?

突き指をしたらひっぱると治るは正しくありません。かえって、痛めている関節や腱などの組織に悪影響を及ぼします。ただ、当院では脱臼を整復する時にひっぱることはありますが、素人が行うとさらにダメージが拡がるので決して安易に行ってはいけません。

特長と症状

●このような時は先に病院で検査を受けてください。

  • 指先に近い方の関節を伸ばそうと思っても伸ばすことができない。
    (30°くらい曲がったままそれ以上伸びない)
  • 受傷時、ポップ音(腱が切れる音)を聞いたり感じた。
  • 強い腫れと内出血がみられる。
    →指先を伸ばす筋肉の腱が断裂、もしくは、腱が付着している指先の骨が部分的に
     腱ごと剥がれている可能性があります。(槌指・マレットフィンガー)

当院での治療

痛みに関しては局所の超音波治療にて緩和します。また組織の血流も良くなり回復も早くなります。脱臼している場合は正しい位置に整復し、周囲の靭帯や関節包も同時に傷めていますので、固定等の処置を行います。

  • 突き指の治療の様子1
  • 突き指の治療の様子2

ヘバーデン結節・プシャール結節・母指CM関節症

原因特長と症状

ヘバーデン結節は、指の変形性関節症で示指(人差し指)から小指にかけて第1関節が赤く腫れたり、曲がったり、痛みを伴うこともあるもので、母指(親指)にもみられることもあります。
一般に40歳代以降の女性に多く発生し、手を良く使う人になりやすいと言われていますが、根本的な原因としては首(頸椎)に問題があり、手指の血液循環が悪くなり発生します。
ヘバーデン結節の痛みは、軟骨が減り骨と骨がぶつかることによりおきるといわれており、その関節のぶつかりが、やがて関節の変形へ進行させていきます。
※上記の症状が第2関節に起こるものを「プシャール結節」と呼び、母指の第3関節(CM関節)に起こるものを「母指CM関節症」と呼びます。

ヘバーデン結節・プシャール結節・母指CM関節症

当院での治療

痛みに関しては局所の超音波治療にて緩和します。
※根本的な原因としては首(頸椎)に問題があり、二次的に手指の変形などの障害を招いているため、痛みの治療のみではなく首(頸椎)からの治療をお勧めします。

  • ヘバーデン結節・プシャール結節・母指CM関節症の治療の様子1
  • ヘバーデン結節・プシャール結節・母指CM関節症の治療の様子2

関節リウマチ

原因

関節リウマチとは関節が腫れたり、痛みが出てくる疾患です。
本来人間には細菌やウイルス(抗原)などから体を守る働き(抗体)が存在しているのですが、この働きが正常に働かなくなり、抗体が骨や軟骨を抗原とご認識し攻撃してこわしてしまうのが関節リウマチという病気です。関節リウマチが最も発生しやすい関節としては指の第2関節が挙げられます。

関節リウマチの特長・症状
特長と症状
  • 指の第二関節もしくは手関節が腫れている、または痛みがある。(両手)
  • 朝、手指にこわばりがある。
  • 微熱が続いている。
  • 体重が減った。
関節リウマチの特長・症状 関節リウマチの特長・症状

当院での治療

関節の痛みに関しては局所の超音波治療にて緩和します。
※リウマチ等の自己免疫疾患には吸い玉が有効です。吸い玉の浄血作用により全身症状の緩和を患者様に体感していただいております。

●関節リウマチとプシャール結節の違い

これら2つの疾患に共通して、指の第2関節に発生し腫れと痛みを伴うなど非常に症状が似ているため、どちらか判断できない場合があります。ただプシャール結節は指の第2関節にしか発症しません。それに対し関節リウマチは、指関節だけでなく全身の関節に症状が広がります。また関節リウマチは、両手に発生することと朝に患部のこわばりが強いという特徴もあります。

手根関節炎(手首を反らしたら痛む)

原因特長と症状

手根関節炎の多くは、手首を捻ったり、転倒などによって手を強くついたことで手根骨が前方に亜脱臼し生じます。(完全には脱臼していない)
亜脱臼している状態で手首を使っているうちに、手根骨を支えている靭帯が緩み、手根骨の下を通る腱や神経を圧迫し、手首を反らした時に痛みや痺れを発します。

手根関節炎

当院での治療

治療は非常に簡単で亜脱臼した手根骨を整復してやると痛みが非常に楽になります。
※病院などでは痛み止めを患部に注射するようですが、骨の位置を元に戻さなければ、また痛みが再発します。

手根関節炎の治療の様子

TFCC損傷(三角繊維軟骨複合体損傷)

原因

TFCCは三角繊維軟骨複合体の略称です。手首の関節の小指側には、尺骨の先端と手の骨との間に、軟骨でできた三角形のクッション組織があります。これが三角繊維軟骨複合体です。名前が長いので、英語名の略称であるTFCCがよく使われています。

急性に発生する原因として、衝突や転倒した際に、手の小指側に大きな負荷が加わった場合。慢性に発生する原因は、手首をやや小指側に反らせ、その状態で力を入れるような動作を反復した場合です。(テニスなどのラケットスポーツ)

TFCC損傷
特長と症状
  • タオルを絞ったりドアノブをひねった時に大邱美の小指側が痛む。
  • 重たいものを持ち上げるときに手首の小指側が痛む。
  • 手首が痛くてテニスでサーブが打てなくなった。
  • 手首をひねるとポキッと音がする。(慢性化したもの)
TFCC損傷の特長・症状 TFCC損傷の特長・症状

当院での治療

TFCC損傷の痛みからの回復に関しては鍼治療が非常に有効です。
損傷自体の完全な回復は難しいですが、痛みに関しては鍼治療と暫く日常生活でのサポーターによる患部の固定をし、安静にして頂くことにより痛みが非常に楽になります。
※手術をされる方も多いですが、患部の痛みが残ることが多いようです。

TFCC損傷の治療の様子

2.部位別でみる、足の痛み

部位別で見る、足の痛み 前脛骨筋腱鞘炎 長母趾伸筋腱鞘炎 疲労骨折 外反母趾 痛風 長趾伸筋腱鞘炎 リスフラン関節捻挫 魚の目(タコ)、モートン病 腓骨筋腱鞘炎 アキレス腱炎(スポーツ障害) 踵骨棘(かかとの痛み) 後脛骨筋腱鞘炎 足底腱鞘炎 有痛性外脛骨(スポーツ障害) 足関節の靭帯損傷(スポーツ障害) 足の肉ばなれ(スポーツ障害) 足が冷たい、足のむくみ 下肢静脈瘤 足がつる(こむら返り) 部位別で見る、足の痛み 前脛骨筋腱鞘炎 長母趾伸筋腱鞘炎 疲労骨折 外反母趾 痛風 長趾伸筋腱鞘炎 リスフラン関節捻挫 魚の目(タコ)、モートン病 腓骨筋腱鞘炎 アキレス腱炎(スポーツ障害) 踵骨棘(かかとの痛み) 後脛骨筋腱鞘炎 有痛性外脛骨(スポーツ障害) 足底腱鞘炎 足関節の靭帯損傷(スポーツ障害) 足の肉ばなれ(スポーツ障害) 足が冷たい、足のむくみ 下肢静脈瘤 足がつる(こむら返り)

原因による足の痛み分類

足の腱鞘炎

特に痛めた原因もなく、足の内くるぶし・外くるぶしの周りや足の甲に痛みや腫れがあればそれは腱鞘炎かもしれません。手の腱鞘炎は認知度が高いですが、実は足にも腱鞘炎は起こります。

原因

筋肉は骨に付着する手前で腱になります。筋肉が収縮する事でその力が腱に伝わり関節を動かします。
足首の腱は密集しているために腱同士が擦れない様に腱鞘(トンネル)の中を通過します。さらに腱鞘に包まれた腱が浮いてこないように支帯と呼ばれるバンドの様な靭帯によって上から抑えられています。
何らかの原因で腱の大本の筋肉が緊張し、それにより突っ張った腱や腱鞘は摩擦をを起こし、腱が炎症を起こすとすると腱炎、腱鞘が炎症を起こすと腱鞘炎が起こります。

足の腱鞘炎 足の腱鞘炎
特長と症状
  • 内くるぶしの後ろや下の痛み→後脛骨筋腱鞘炎・長母趾屈筋腱鞘炎
  • 足の甲の親指側の痛み→前脛骨筋腱鞘炎・長母趾伸筋腱鞘炎
  • 足の甲の小指側の痛み→長趾伸筋腱鞘炎

当院での治療

痛みのある患部(腱鞘)のみの超音波でも一時的には楽になりますが、大本である筋肉の緊張を取らなければ腱鞘炎はすぐに再発します。また、足関節とその上にある脛骨の微小なズレでも摩擦を起こす原因になっている事もあります。

当院では以下の三点を目標に治療します。

① 腱鞘の炎症の沈静化
② 大本の筋肉の緊張緩和
③ 足関節と脛骨の位置調整
これらの治療をすることにより、腱鞘炎は短期で非常に楽になります。

  • 足の腱鞘炎の治療の様子1
  • 足の腱鞘炎の治療の様子2

リスフラン関節捻挫(リスフラン靭帯損傷)

原因

リスフラン関節を痛めてしまう主な原因は激しい運動による衝撃や捻り動作です。
具体的にはつま先立ちでの状態で体重が乗り、なおかつ足関節が外向きへ強制されることで起こります。

リスフラン関節捻挫の特長・症状
特長と症状
  • つま先立ちで体重をかけると足の甲の痛みがある。
  • 安静時は痛くないが運動すると足の甲が痛い。

当院での治療

リスフラン関節のズレの整復を行った後に、関節を固定している靭帯の炎症をとる治療を行っていきます。
このズレを放置すると土踏まずが機能異常を起こすだけでなく、周辺の靭帯にも影響があるため放置することのないよう治療が必要です。

リスフラン関節捻挫の治療の様子

足底腱膜炎(足底筋膜炎)

原因

ランニングやジャンプ競技などの反復練習により起こる足底腱膜炎ですが、その中でも下記のような条件に当てはまる方は、足底腱膜炎になる可能性が極めて高くなります。

加齢・足の使い過ぎ → 40~50歳代になると、古いゴム管にひびが入るように、足底腱膜が炎症を起こします。ジョギングや飛び跳ねる動作の多いスポーツで足に過剰な負担がかかると、若い世代でも炎症を起こします。
足の筋力の低下 → 足の形を支える筋肉が弱まると、足底腱膜への負担が増します。
体重の増加 → 体重が増えると足にかかる負担が増します。

特長と症状
  • 歩いたり走ったりすると、足の裏が痛くなってくる。
  • 動き始めの一歩目が痛い。
  • ずっと立ちっぱなしでいると痛くなってくる。
  • 足が地面に着く瞬間または、離れる時間が痛い。
足底腱膜炎の特長・症状

当院での治療

足底腱膜炎の治療では、ふくらはぎに存在する足底筋の調節が重要です。足底筋の調節に合わせて足底腱膜の緊張も取っていくことで、足底の痛みが楽になります。
※足底部の治療だけでも痛みは一時的に緩和しますが、運動するとすぐに痛みが再発することが多いです。

足底腱膜炎の治療の様子

踵骨棘(かかとの痛み)

原因

踵骨棘の原因は、足が不安定(扁平足、ハイアーチ、外反母趾など)になった状態で、硬い靴底のシューズやパンプスなどを履くことで踵(かかと)への過剰な衝撃が繰り返された場合、もしくは、足底腱膜の緊張が強い状態が続き、踵骨を過度に引っ張ることにより、踵骨に骨棘(トゲ)ができ、周囲の筋肉や靭帯が緊張を起こすことで踵に痛みが出てきます。

特長と症状
  • 踵に体重をかける、もしくは押すと痛みが走る。
  • ズキッとした痛みで足をつくことすらできない。
  • 車から降りるとき、足を地面につけるときにかかとに痛みが出る。
踵骨棘の原因

当院での治療

超音波を用いて骨棘(トゲ)周囲組織の緊張を取る治療を行います。
骨棘が存在しても周囲組織の緊張を取ることにより痛みが非常に楽になります。
また、治療に合わせて再発防止のため踵のジェルパッドなどを処方します。
※治療を行いながらジェルパッド等で患部を安静に保つことにより、骨棘が残存しても痛みが再発する方はあまりおられません。

踵骨棘の治療の様子

疲労骨折(中足骨疲労骨折)

原因

足で多く見られる疲労骨折のひとつに、足部を構成する骨のひとつである中足骨の疲労骨折があります。
中足骨の疲労骨折が発生すると、足の甲に少しずつ痛みを感じるようになり、放置して運動を続けているとやがて強い痛みを感じるように症状が少しずつ悪化していく特徴があります。
中足骨疲労骨折は主に10代の子どもに多く発生する骨折ですが、足部に継続的に負荷が加わるスポーツ競技を行う20代・30代でも発生するわりと身近な骨折の一つです。特に第2、3中足骨に発生し「行軍骨折」とも呼ばれます。第5中足骨にも発生することがあり、これは「ジョーンズ骨折」と呼ばれます。

疲労骨折 疲労骨折
特長と症状
  • シューズを履くと足の甲が痛い
  • 中足骨部分(痛みのある部分)を上下から圧迫すると痛みが発生する。
  • 足の甲に腫れや、強い痛みがある。(骨折が放置され悪化している場合)

当院での治療

痛みが軽度であれば運動制限などはせずに、オステオトロン(超音波骨折治療器)などを用いて骨折での痛みの緩和と骨の癒合を促進してゆく治療を行っていきます。腫れ、痛みが強い場合やレントゲンで明らかに骨折が疑われるケースなどでは運動制限と固定を行います。

疲労骨折の治療の様子

外反母趾

原因

一番の原因は靴を履くことで、爪先の狭い靴を履くと母指のつけ根から先が圧迫され変形します。
ヒールの高い靴はつけ根にかかる力が増えてさらに変形を強くします。
また、日常生活で足指に体重を乗せて歩いていない方にも良くみられます。

外反母趾の特長・症状

当院での治療

親指付け根の痛みは親指の関節の軸を調節してやることにより楽になります。
親指の変形に関しては「親指の軸の調節」「歩行改善指導」「サポーター」などを組み合わせて治療を継続して行うことにより変形の度合いにもよりますが改善することが出来ます。

魚の目(タコ)

原因特長と症状

魚の目は、皮膚に対する圧迫や摩擦が頻繁に繰り返される部位にできやすいといった特徴があります。つまり、自分に合わない靴を長時間履くことなどで、圧迫や摩擦が、ある特定の部位に繰り返し起こると、皮膚は皮膚を守るための防衛反応が働き、角質がどんどん厚くなり、「タコ」になります。タコの状態から更に刺激を与えると、タコの中央に芯を持ち、圧迫をかけると痛みを伴う“魚の目”になります。

魚の目の特長・症状 魚の目の特長・症状

当院での治療

病院などでは「冷凍し懐死させて切除」「レーザーで焼き切る」などの治療が行われています。
しかし、魚の目に対して難しい処置は必要ないと当院では考えます。魚の目に対して超音波を照射してやることにより、芯から発せられる痛みは1〜3回の超音波治療により消失します。また、治療を続けてゆくと皮膚組織の再生が促進し、魚の目が徐々に浮いてきて芯ごとポロッと外れてしまいます。

痛風

原因

痛風の原因は尿酸という物質です。尿酸は、どんな人の身体の中にも一定量あって、血液などに溶けて循環し、尿によって体外に排泄されます。ところが、何らかの原因で血液中の尿酸の濃度が上昇して排泄される量を上回ると、身体の中に蓄積し結晶となります。
この結晶が指関節の内面に沈着すると、身体の防御機構である白血球が反応し、結晶に対して攻撃をします。このときに、関節に炎症が起き、激しい痛みが発生し、「痛風発作」と呼ばれる状態になります。

痛風の原因 痛風の原因
特長と症状
  • 足の親指(または第2趾)に強い痛みがあり、赤く腫れ上がっている。
  • 親指の痛みは3日ほど続いたが、その後は楽になった。(暫くすると、再発します)

当院での治療

痛風の痛みにはレーザー(もしくは灸)が非常に効果があります。2〜4回の治療で足趾の腫れも徐々に引いて痛みが無くなります。
※明日、どうしても痛風の痛みを我慢して動かないといけないという方には鍼を用いた治療を行います。
痛風に対しての鍼治療は多少痛みがありますが、痛みは一回でほとんど無くなります。

痛風の治療の様子

足の冷え・むくみ

原因

むくみと共に足が冷えるという人は、ふくらはぎの筋肉が疲労し硬くなって血管を圧迫している事が主な原因です。筋肉が硬くなり血管を圧迫すると、足に溜まった血液を重力に逆らって心臓に送り返すポンプ作用が働かず、下半身に冷えた血液が溜まって、足のむくみと共に足が冷えてしまうのです。

足の冷え・むくみの原因 足の冷え・むくみの原因

当院での治療

ふくらはぎの筋肉である腓腹筋やヒラメ筋の緊張を取る治療を行っていきます。
1〜3回の治療で布団の中でも冷えきっていた足に温もりを感じるほどになり、治療を続けていくと足の冷えを忘れるほどに改善していきます。(手技療法でも筋肉は多少緩みますが元に戻ってしまうので、当院では鍼での治療を推奨しています)

下肢静脈瘤

原因

下肢静脈瘤とは、足の静脈の弁が壊れてしまう血管の病気です。40歳以上の約半数が下肢静脈瘤になると言われています。血管には動脈と静脈があります。このうちの静脈にある静脈弁が何らかの原因で壊れてしまうと、血液が逆流して、血管内に漂うようになります。その結果、足の血管がボコボコと浮き出てくるようになる、血管が目立つようになってくる、むくむといった症状が現れます。下肢静脈瘤ができる原因はいくつかあります。その中でも、“下肢静脈瘤の3大要因”とされているのは「長時間の立ち仕事」「妊娠・出産」「遺伝的体質」の3つです。

※静脈弁とは?

足の静脈は重力に逆らって血液を上にある心臓に向けて運ばなくてはならないため、血液の逆流を防ぐための弁(逆流防止弁)がついています。弁は血液が心臓に向かって流れる時のみ開くしくみになっています。

特長と症状
  • 足がだるい・重い
  • 足がむくむ
  • 寝ているときに足がつる
  • 血管が浮き出て見える。もしくは、ボコボコ浮いている。
  • 足がチクチク痛む。
    ※いずれも膝から下にだけ症状がみられます。
下肢静脈瘤の特長・症状下肢静脈瘤の特長・症状

当院での治療

下肢静脈瘤にはレーザー治療が非常に有効です。
足の重だるさ、痛みに関しては1〜3回でほとんど無くなります。

ボコボコ浮き出ている血管は余程大きなものでなければレーザー治療によって小さくなり消えていきます。

下肢静脈瘤の治療の様子

足がつる(こむら返り)

足がつったという経験は、大抵の方にあるはずです。特に多いのは、ふくらはぎがつるケースで、こむら返りともいわれています。
私たちは普段、歩いたり運動したりするとき、足の筋肉を自分の意志で動かしています。ところがなんらかの原因で、自分の意志とは関係なく、足の筋肉が突然痙攣(けいれん)を起こすことがあります。
筋肉が収縮したままで硬直し、元に戻りにくくなり、多くの場合、痛みをともないます。それが「足がつる」という症状です。足がつる部位は、ふくらはぎに限らず、太ももや足趾などにもみられます。

原因

足がつる最も多い原因としては、筋肉量の減少・筋肉疲労の蓄積・筋肉の血行不良などによる筋緊張にあります。
※筋緊張による原因でないものとして考えられるのは「電解質異常」です。電解質とは、主にカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのことで、これらは、筋肉や神経の動きを調節しているので、なんらかの原因でミネラルバランスが乱れると、筋肉の異常興奮(痙攣)が起こるのではないかと考えられています。

足がつる(こむら返り)

当院での治療

過緊張を起こしている大腿部、下腿部の筋肉に対して鍼治療を行っていきます。1回〜3回の治療でつることがなくなり、再発することもほとんどありません。
※手技療法、機械治療での筋肉治療では一時的に筋肉が緩むだけで、つる症状もあまり改善しないため、当院では鍼治療を推奨しております。

足がつる(こむら返り)の治療の様子