肩こり、首・肩・背中の痛み・五十肩 肩こり、首・肩・背中の痛み・五十肩

肩こり、首・肩・背中の痛み・五十肩の患者様の声

首・肩・背中のお悩み別フローチャート

首・肩・背中のお悩み別フローチャート 頚椎症 寝ちがい(寝違い) 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 腱板損傷 背中の肉離れ(背部挫傷・ぎっくり背中) 胸椎椎間関節症 頸部椎間板ヘルニア 頸部脊柱管狭窄症 圧迫骨折治癒後の慢性的な痛み 胸郭出口症候群 頸椎症 頸肩腕症候群(肩こり) 首・肩・背中のお悩み別フローチャート 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 寝ちがい(寝違い) 頚椎症 腱板損傷 背中の肉離れ(背部挫傷・ぎっくり背中) 胸椎椎間関節症 頸椎症 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 胸郭出口症候群 頸椎症 頸肩腕症候群(肩こり) 頸部椎間板ヘルニア 頸部脊柱管狭窄症 圧迫骨折治癒後の慢性的な痛み

原因による首・肩・背中の痛み分類

頸肩腕症候群(いわゆる肩こり)

頸肩腕症候群とは、首筋から肩・腕のいずれかになんらかの異常があり、神経や血管が圧迫され、首・肩・背中などに痛み、こり感、しびれなどを生じる状態です。

肩がこってつらい
原因

主な原因としては、首・肩・背中周辺の筋肉の疲労です。
首・肩・背中周辺には斜角筋・胸鎖乳突筋・僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋などの筋肉があります。これらの筋肉がデスクワークなどで同じ姿勢をとることにより、常に緊張していると、筋肉が収縮して硬くなり、血管が圧迫されて血行が悪くなって、痛みやこりが起こります。
また、筋肉が過緊張を起こすと自律神経も障害され、自律神経症状が生じる事もあります。

肩こりの原因 肩こりの原因
特長と症状
  • 肩・首・背中のこりや痛みがある

  • 肩や腕にしびれ・脱力・冷感がある

● 自律神経症状として

  • 頭痛

  • めまい・立ちくらみ・耳鳴り

  • 眼精疲労・のどの違和感

肩こりの特長・症状

当院での治療

程度の軽いものであればマッサージでも楽になりますが、あまり持続性がありません。ですので当院では鍼治療による治療を推奨しています。
鍼治療による肩こりの治療は持続性があり、マッサージでは歯が立たないほど固くなった筋肉でも綺麗に緩んでしまうので、症状も非常に楽になります。(鍼治療が苦手な場合は無理には勧めないのでご安心ください。)

※当院に来院される肩こりの患者様の3割が「頸椎症」の患者様です。
自分では肩こりだと思っていても、何かしら首に問題がある場合もあります。「肩が重たい感じがずっと続いており、全然治る気配がない」「首肩が異常に痛い…本当に肩こりなのだろうか?」など、お困りの方は当院までご相談ください

頚椎症についてもっと詳しく

寝ちがい(寝違い)

原因

寝違えとは、不自然な姿勢で眠り続けた際に、首に負担がかかったために起こる首の捻挫のことです。睡眠中に無理な姿勢をとり続けたり、無理に首を動かすことで首の筋肉に負担がかかって筋繊維が損傷し、筋肉痛にも似た症状を呈します。骨の異常ではないので、病院でX線検査を受けても異常が見つかることはほぼありません。

特長と症状
  • 首を横にまわすと首・肩に痛みが走る

  • 寝起き時に首にこわばりがあり起きるのが辛い

  • 無意識に横を向く際に、体ごと回してしまう

痛くて首がまわせない

当院での治療

肩甲挙筋・斜角筋・胸鎖乳突筋などの首の筋肉の炎症の消退と筋緊張の緩和、疼痛の緩和の目的で鍼治療を行います。治療直後からほとんど痛みがなくなり、2〜3日で痛みや違和感が改善したと言われる方が多くおられます。 寝違えを短期間で改善するには鍼灸治療が非常に有効です。

※鍼が苦手な方にはハイボルテージ・超音波や操体法という筋肉に負担をかけない治療法にて施術します。

● 自宅での寝ちがい(寝違い)とりあえずの対処法

  • ①お風呂は入らないようにしてください。まずは冷やすのが基本です。
  • ②炎症が強くなる可能性があるため、寝違え直後のマッサージは避けた方が無難です。
  • ③痛みが出る方向へは、極力動かさないでください。
寝ちがいの治療の様子

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

五十肩は50代を中心として、40〜60代に好発する肩関節の痛みと動きの制限を主訴とする肩関節疾患で、医学的な名称としては肩関節周囲炎とも呼ばれます。
パソコンの普及により、肩を同じ姿勢で動かすことのない20代の方でも発症することがあります。

原因

五十肩は一般的に原因は不明とされていますが、実は頚神経の5番目(C5)が首の障害などによって神経が圧迫されることにより発症します。(頸椎症など)
五十肩で障害されるのは主に肩関節周りを取り囲む深部の筋肉(インナーマッスル)で、全てC5による支配を受けており、このことからもC5の圧迫によって五十肩が発生する事が伺えます。

特長と症状
  • 肩を上げるとき、痛みを感じる

  • じっとしていても肩が痛い

  • 夜中寝ていても、肩や腕の痛みで目が覚める

  • 頭を洗ったり、手を腰の後ろに回す動作が痛くてできない

四十肩・五十肩の特長・症状

● 五十肩で主に障害される筋肉

棘上筋 →障害されると、肩を外側に上げた時に痛みが出るのと、腕に重だるい感じ、もしくは痛みが出ます。

棘下筋 →障害されると、肩を外側に上げた時に肩の前か後ろ側に痛みが出ます。

三角筋 →障害されると、肩を上げたときに肩の前・外・後ろ、いずれかに痛みが出ます。

小・大円筋 →障害されると、肩を後ろに回した時に肩の後ろ側に痛みが出ます。

肩甲下筋 →障害されると、肩が上げにくくなります。緊張が過度になると肩をどこに動かしても痛みが走り、やがて拘縮(肩が固まって動かせなくなる)になります。

小・大胸筋 →障害されると、肩を後ろに回しにくくなり、胸部に痛みが出ます。

肩の筋肉

● 五十肩に合併する疾患

上腕二頭筋腱炎 →上腕二頭筋もC5に支配される筋肉なので、緊張し腱がつっぱることにより肩を後ろに回すと肩の前面に痛みが出ます。

肩峰下滑液包炎 →筋肉が炎症を起こすことによって、二次的に発生します。病院では注射療法を行いますが、鍼も良く効きます。

石灰沈着性腱炎 →肩周りの組織代謝の低下によって、筋肉に石灰が沈着し、強靭な痛みを生じるようになります。

当院での治療

始めに肩の動きを調べて、C5に支配されているどの筋肉が障害を受けているか鑑別していきます。そして頚神経の5番目(C5)を圧迫している原因の治療と障害が発生している筋肉に対して刺鍼を行っていきます。この治療法で肩を全く動かせないような方でも1〜3回の治療で、肩を動かすのが非常に楽になります。動きが楽になるのと合わせて夜間痛も消失します。また、再発を予防するため治療後に障害の発生している筋肉のストレッチの指導も行っております。

四十肩・五十肩の治療の様子1 四十肩・五十肩の治療の様子2

腱板損傷(腱板断裂)

原因

腱板損傷とは肩の深部にあり、筋肉により構成される「腱板」という組織の損傷です。損傷の原因は主に加齢により変性して脆くなった腱板が、衝撃などの外力などが加わることで起こります。

● 腱板とは?

腱板の構成は棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の四つです。
四つの筋肉による腱板が上椀骨を包むことで、肩の安定性を保ちます。さらに、肩関節をいろいろな方向へ動かすのに働きます。
四つのうち、もっとも損傷しやすいのは棘上筋腱です。

腱板損傷(棘上筋断裂)
特長と症状
  • 転倒や、肩をぶつけてから肩の激しい痛みが続いている

  • 肩に力が入らない感じがする

  • 夜中に肩が痛む

  • 肩を動かすとゴリゴリ音がする

腱板損傷(棘上筋断裂)

※主な症状は肩部の痛みと運動制限ですが、この運動制限は痛みに伴うもので、五十肩で見られるような拘縮(筋肉が過緊張を起こして固まってしまった状態)に伴う運動制限ではないのが特徴です。

当院での治療

腱板損傷の痛みに関しては鍼灸治療が有効性が高いです。
受傷後、肩が痛くてどうにもならなかったのが、鍼治療を行う事で非常に楽になります。
筋肉が部分断裂したことによる筋力低下などに対しては、自宅での運動療法を指導していきます。
※腱板が完全断裂している場合などは、病院での手術が必要になる場合もございます。

腱板損傷の治療の様子

背中の肉ばなれ(ぎっくり背中、背部挫傷)

原因

背中で肉離れを起こす場合、その多くが「僧帽筋」や「広背筋」という背筋の端の部分で起こります。
これは、背筋の柔軟性が欠けていて、瞬発的に強い力が加わった時に発生することが多く、重いものを持ち上げようとしたとき、頭より高い所のものを取ろうと背伸びをしたとき、激しいくしゃみをしたときでも肉離れが起こることがあります。
また、激しい捻りや回転動作を繰り返し行うことにより、筋肉の緊張が限界に達し、断裂を起こしてしまうこともあります。

特長と症状
  • 背中に急な激痛が走ってから、痛みがずっと続いている

  • 背中の片側だけ強い痛みがある

  • 眠っていても背中に鈍痛がある

  • 身体を一定の角度に傾けると背筋に痛みが生じる

背中の肉ばなれ 痛みの部位

当院での治療

背部に限らず肉ばなれには、鍼治療が非常に効果を発揮します。
夜、眠れないほどの激痛が1〜2回の鍼治療でも、初めの3割程度の痛みまで治ってしまう方がほとんどです。

胸椎椎間関節症

原因

胸椎椎間関節症とは胸椎の椎間関節を固定している靭帯が、背筋を伸ばしたり捻ったりした時に、痛んだり、挟み込まれてしまった場合、もしくは、加齢により椎間関節にある軟骨が擦り減ってしまったりして、神経を圧迫し、痛みや炎症を起こした状態をいいます。

特長と症状
  • 背骨、特に肩甲骨周辺にこりや違和感を感じる

  • 背中が痛くて背筋が伸ばせない

  • 壁に寄りかかると背骨が当たって痛い

  • 咳や、くしゃみをすると胸や、肩甲骨が痛む

※また、神経を圧迫している場合には助間神経痛に似たような症状もみられます。

胸椎椎間関節症の特長・症状 胸椎椎間関節症の特長・症状

当院での治療

胸椎椎間関節症の治療は、触診や動きなどから痛みや炎症を起こしている椎間関節をみつけ、障害が起こっている椎間関節付近の靭帯に対して刺鍼を行っていきます。
また、この靭帯の付近を治療することにより、圧迫を受けて痛みを発している神経の興奮も沈静化することができます。
この治療法により、ほとんどの方は、1〜3回の治療で症状が気にならなくなります。

圧迫骨折(圧迫骨折治癒後の慢性的な痛み)

原因

圧迫骨折の治癒後に、慢性的な腰痛が続くことがあります。
圧迫骨折の治療では、つぶれた背骨をそのまま固めてしまうので、関節のかみ合わせが崩れてしまい、三人に一人が慢性腰痛に悩みます。
また、背中が曲がってしまうことにより、周りの組織が固くなり、固くなった組織に下肢の神経が圧迫され、急激に足腰が弱くなることがあります。

特長と症状
  • 立ったり歩いたり長時間座ったりすると、骨折した部位に痛みが出てくる

  • 背中に重しがかかっているような感じがある

  • 下肢の筋力低下や痛み・しびれがある(神経を圧迫している場合)

圧迫骨折
圧迫骨折の特長・症状 圧迫骨折の特長・症状

当院での治療

圧迫骨折後の腰痛は、鍼治療が特効します。長時間動いたり、座ったりすると出てくる痛みもほとんど感じなくなり、重しが乗っかかっている感じも忘れるほど楽になります。
また、圧迫骨折部位付近の血行も促進するため組織による神経の圧迫も軽減され、下肢の筋力低下の進行を抑えることができます。

圧迫骨折の治療の様子