四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

五十肩は50代を中心として、40〜60代に好発する肩関節の痛みと動きの制限を主訴とする肩関節疾患で、医学的な名称としては肩関節周囲炎とも呼ばれます。
パソコンの普及により、肩を同じ姿勢で動かすことのない20代の方でも発症することがあります。

原因

五十肩は一般的に原因は不明とされていますが、実は頚神経の5番目(C5)が首の障害などによって神経が圧迫されることにより発症します。(頸椎症など)
五十肩で障害されるのは主に肩関節周りを取り囲む深部の筋肉(インナーマッスル)で、全てC5による支配を受けており、このことからもC5の圧迫によって五十肩が発生する事が伺えます。

特長と症状
  • 肩を上げるとき、痛みを感じる

  • じっとしていても肩が痛い

  • 夜中寝ていても、肩や腕の痛みで目が覚める

  • 頭を洗ったり、手を腰の後ろに回す動作が痛くてできない

四十肩・五十肩の特長・症状

● 五十肩で主に障害される筋肉

棘上筋 →障害されると、肩を外側に上げた時に痛みが出るのと、腕に重だるい感じ、もしくは痛みが出ます。

棘下筋 →障害されると、肩を外側に上げた時に肩の前か後ろ側に痛みが出ます。

三角筋 →障害されると、肩を上げたときに肩の前・外・後ろ、いずれかに痛みが出ます。

小・大円筋 →障害されると、肩を後ろに回した時に肩の後ろ側に痛みが出ます。

肩甲下筋 →障害されると、肩が上げにくくなります。緊張が過度になると肩をどこに動かしても痛みが走り、やがて拘縮(肩が固まって動かせなくなる)になります。

小・大胸筋 →障害されると、肩を後ろに回しにくくなり、胸部に痛みが出ます。

肩の筋肉

● 五十肩に合併する疾患

上腕二頭筋腱炎 →上腕二頭筋もC5に支配される筋肉なので、緊張し腱がつっぱることにより肩を後ろに回すと肩の前面に痛みが出ます。

肩峰下滑液包炎 →筋肉が炎症を起こすことによって、二次的に発生します。病院では注射療法を行いますが、鍼も良く効きます。

石灰沈着性腱炎 →肩周りの組織代謝の低下によって、筋肉に石灰が沈着し、強靭な痛みを生じるようになります。

当院での治療

始めに肩の動きを調べて、C5に支配されているどの筋肉が障害を受けているか鑑別していきます。そして頚神経の5番目(C5)を圧迫している原因の治療と障害が発生している筋肉に対して刺鍼を行っていきます。この治療法で肩を全く動かせないような方でも1〜3回の治療で、肩を動かすのが非常に楽になります。動きが楽になるのと合わせて夜間痛も消失します。また、再発を予防するため治療後に障害の発生している筋肉のストレッチの指導も行っております。

四十肩・五十肩の治療の様子1
四十肩・五十肩の治療の様子2